日立のストレージ
会社員だったころ、日立のストレージにはお世話になった。
元々、ソフトウェアエンジニアだった私だが、キャリアの途中で社内にて異動となり、プラットフォーム、つまりネットワークやハードウェア、ミドルウェアなどを構成設計する部門に移った。
ソフトウェアエンジニアだった経験を活かして、プラットフォームの構成設計をしてほしいということだった。
異動した直後は、わからないことだらけで本当に苦労したが、周囲の先輩方にいろいろ教わって、なんとか過ごしてきた。
ハードウェアなどはそれまで私にとって用意されていた物だったが、この異動後からは用意する側になった。
そして、小さな案件を手伝いながら経験を積んで、いよいよ億単位のプロジェクトに投入された。
あるメディア企業の基幹システムリニューアルである。
このメディア企業は日本有数の会社で扱うデータも膨大だった。
プロジェクトは複数の企業で運営され、私が勤めていた企業は幹事企業になっていた。
この中で、プラットフォームを用意することになったのだが、これがまた膨大なデータを扱うので、ストレージには大きな課題があった。
まず、プロジェクト内全てのシステムがアクセスするストレージの構成設計である。
もうひとつが、幹事企業として担当していたシステムのサブストレージの構成設計である。
後者のサブストレージの方は当時、私が勤めていた企業が新発売したRAID装置を提案して、採用された。
工場の技術者には「発売後、初めての導入だ。よく売ってきたな。ちょっと緊張する」というようなことを言われた笑。
そして、大きな課題は前者である。こちらは、当時のRAIDストレージを引っ張っていた、日立製作所さんのストレージを使うことになった。
今では大した容量ではないが、2TBを超えるRAIDで、シャドウコピーという技術を採用していた。
これにはお世話になった。
顧客が望むストレージ機能をしっかりと持っており、世界の日立だなと思ったことを覚えている。
が、このストレージ事業が売却されるのではないかという話を聞いた(これを書いているのは実は2月)。
だいぶ厳しい状況になっているそうだ。
HDDがとても安くなった影響なのだろうか。
ストレージの需要が下がっているとは考えにくい。
なにせ、データセンターの需要は引き上がっていて、半導体メモリは1年で2倍以上になっているくらいだから。
となると、やはり競争力の低下か。IT事業はめまぐるしく変わる。難しい市場である。
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