生成AIと要件定義
たぶん、これで今年最後の更新になりそうである。
そして、今年は生成AIがさらに進展してきた一年だったなぁなどとも思ったりする。
私が一応、専門としている要件定義において、生成AIはどんな役割を持つだろうか。
生成AIを要件定義で利用する際のアイデアを考えてみる。
生成AIとのチャットを要件にまとめる
一番可能性としてありそうなのは、これだろうと思っている。
SEを相手に要求を話すのではなく、生成AIを相手にして要求をユーザーが話す。つまり、壁打ちにチャットを使うわけだ。
そして、ある程度、チャットしたところで、「ここまでのチャットをまとめさせる」ということも生成AIにさせる。
大きな要求をまとめ上げるには、まだ足りないところもあるかもしれない。
しかし、部分部分を作って、全体をまとめるということならばできる可能性は十分にある。
ここは今後、試行していきたい。
要件のレビューを一部になわせる
できあがった要件定義書をレビューさせるというのもありだろう。
全体をまとめて、一貫性や文言のチェックなどはお手の物だろう。
単語や表記のズレなども簡単に見つけてくれそうである。
要件からテスト仕様書を作らせる
要件定義書からテスト仕様書を作らせることも不可能ではなさそうである。
最大の課題は、要件定義書にミスがあるとテスト仕様書は間違ってしまうことになる。
場合によっては、テスト仕様書を作った後、要件定義書との突き合わせをさせて、漏れなどがないかどうかをチェックしたり、テスト仕様書に必要なデータを作らせるということは考えられそうだ。
一般的な機能との差をチェック
要件ができあがったところで、外部の一般的な機能との差を調査するのにも使えそうである。
ただこの辺まで来ると、間違いなどもありそうなので、気をつけたい。
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