サンマルクカフェの原点回帰
日経MJのコラムで、サンマルクカフェのV字回復の話があった。
多角化の落とし穴
私自身のサンマルクカフェのイメージは、まさに「ベーカリーカフェ」というか、チョコクロのお店。
だが、鎌倉パスタなど、多角化を推進していた。
業績を引き上げるために、きっと一生懸命だったのだろうと思う。
中小企業でよくある話だけど、本業の伸び悩み、落ち込み、市場の冷え込みなどで本業を放置して、多角化に走る。
それも、昨日まで自動車部品を作っていた会社がラーメン屋を始めたりする。
多くの場合、失敗する。多角化の落とし穴のひとつである。
気づいて本業回帰
このコラムでは、サンマルクカフェがベーカリーカフェの原点に気づいて、本業に回帰し、回復したという話がなされていた。
並大抵の努力じゃなかっただろうと思う。
中小企業も実際はこれが良いはず。
自分たちの強みがどこにあるのかを再考して、本業を回復させる方法。
もちろん、市場環境とか、顧客との関係性などで一概には言えないことはそのとおり。
だが、まずここを疎かにして、多角化だけを狙うのは良くない。
多角化は安定しているうちに
ベンチャーとか、成長を求められるような上場企業ならまだしも、オーナー企業である中小企業の場合は、多角化は安定しているうちにやる方が良い。
本業が傾いてから多角化をすると、痛い目にあうことが多い。
本業が安定しているうちに多角化を始めて、ゆっくり育てる。
5年10年とかけて、売上比率を5%、10%、30%と引き上げていくのが良い。
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