一般論と専門誌のギャップ→デジタルとアナログ
最近、印刷の専門誌などを少し読むようになった。
印刷事業は減少?
私たちの一般的なイメージは、「印刷、つまりは紙を使うアナログなものは市場が縮小して、減少傾向にある」というものではないか。
しかし、そう言われて、もう何年も経たないか。
周りに紙が消えていっているところも確かにある。
たとえば、保険関連の契約書などはほぼ紙がない。
契約自体もネットで完結だし、保険証書も紙で送られてこなくなった。
弊社が作っている手帳市場はどうか。
周囲に紙の手帳を使う人は確かに減った。
印刷市場は拡大
しかし、専門誌を読んでいると、「印刷市場は拡大する」と書いてある。
年率でデジタル印刷は3.5%程度、アナログ印刷は1.0%程度の拡大である。
感覚とずれる。
技術そのものはアナログ印刷は縮小しているようだが、まだまだそれでもデジタル印刷よりは市場が大きい。
デジタル印刷の雄である「インクジェットプリンター」は技術がどんどん進んでいる。
印刷業が生き残るには設備投資?
こうしてみると、印刷業が生き残るためには、この市場拡大の波に乗れるかどうかということになりそう。
昔ながらのアナログ印刷を技術革新もなく、ずっとやっていけると思ってはいけない。
そう考えると、デジタル印刷に対応したスキルと設備が必要になる。
特にインクジェットは技術が進んでいるので、新しい技術がどんどん出てきている様子だ。
専門家でも「インクジェットか、オフセットか」判別できない時代がすぐそこに来ている様子だ。
結果、設備投資がしっかりできるようにして行くことが大事ということになろう。
一方で、当面、そう、この10年以下で生き残ればいいという考えなら、アナログ印刷を極める方向もあるだろう。
いわゆる「キワモノ」を詰めていき、市場が縮小する中でも自社の位置づけをしっかりと持てれば良い(中小零細の場合)。
どちらを採るかは、経営者の考え方次第かな。
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