レコメンドは話し言葉の方が良いらしいが、レコメンドには気をつけたい
ハーバードビジネスレビューの2024年3月号。
「レコメンドは話し言葉と書き言葉、どちらが効果的か」という記事。
結論から書くと表題のとおり。だが、私はここにちょっと落とし穴があるような気がする。
この研究は海外でのものだからである。日本も同じことが言えるかどうかはわからない。
Googleマップにあるレコメンド、つまり口コミは日本の場合、まあまあの確率で「悪い評価」が上がっている。それらは大抵、「感情的」であり、「信憑性」は怪しいこともある。これが書き言葉か、話し言葉かは正直、あまり関係ないように感じる。調査したわけじゃないし、統計を取ったわけでもないので、感覚的なものである。
一方で、「良い評価」の方はどうか。「さくら」の危険性を感じることもある。しかし、どちらかというと悪い評価よりは入って気易いことも確かではある。これは性格にも依るのかもしれない。
私が重視しているのは、書き込みをした人自身に対する評価である。その人が書き込んでいる他のレコメンドがどういうもので、どんな風に書き込まれており、評価はどうなのかという点である。
たとえば、全ての書き込みが文句ばかりであり、良い評価が全くないような評価者の書き込みは信じない。みなさんもそうだろう。この人はただ、自分の鬱憤をGoogleマップにあるレコメンドにぶちまけているだけであり、評価そのものに価値はない。
一方、良い評価が7~8割以上で、悪い評価が少ない場合は、その評価者の書き込みに信憑性も出てこよう。もちろん全てではないが。
また、評価される側から見て、「悪い評価」が入ることは気持ちとしては良くない。ましてや、あらぬ疑いなどを掛けられていたり、個人情報を晒されていたりすれば、さらにその評価への気持ちは萎える。実際、そうした評価を書き込んでおいて、消して欲しければ誠意を見せろなどという輩もいるらしい。ヤクザである。
さらに、それらの評価を「消すよ」という業者も存在する。そんなことどうやってやるのか。そもそも、その業者が怪しい。自分で書き込んだものを消すというマッチポンプの可能性さえある。だまされてはいけない。昨今、こうしたレコメンド詐欺的なものも横行しているようなので気をつけたい。
いずれにしても、レコメンド、口コミは評価する側、される側があまり深刻に受け止めずにいるのが私は良いと思う。それを気にしすぎて本来の事業が疎かになる方が怖いのである。
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