久しぶりに、中小企業白書を読む(8):賃上げ
賃上げは中小企業にとってなかなか厳しい部分がある。
最低賃金はさらに引上の方向
政府の方針として最低賃金はさらに引上の方向である。既に東京都では時間1,000円を超えて久しい。2022年で961円が平均である。
最低賃金の引き上げがある一方で、常用労働者の平均賃金は1993年よりも低くなっているのに驚く。
ましてや中小企業の場合は大手よりも低いから、この格差をどうするかというのはさらに問題になる。
2009年にガクッと賃金が下がった後、横ばいが続いていて、宿泊飲食は2021年にさらに下がっている。
賃金上げの方向はでている
そうは言っても、平均で2%前後の平均賃金改定を進めている様子はある。
なら、なぜ、横ばいになっているのかがわからない。
ただ、年を追って、少しずつ賃上げしようとする中小企業が増えているのは喜ばしい。
原資があるかは不安だが。
当然だが、その原資は価格転嫁になると思う。データでもそういう傾向が見える。
生産性の話は、この次。
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