久しぶりに、中小企業白書を読む(6):グリーン分野への投資について
環境対応をビジネスと考えれば、これは大きな機会になる。
これをコストと考えれば、大きな脅威になる。
なかなか、グリーン分野への投資、進んでない
東京商工リサーチの調査が載っている。少しずつ中小企業でもグリーン分野への投資が進んでいるが、大きくは進んでいない。
が、投資を検討しているというところを混ぜると、2022年に20%くらいにまではなっている。
その一方で投資意向がないという会社は減っている。
グリーン分野への事業再構築がどのくらい進んでいるかという調査では、当然だが、カーボンニュートラルに積極的な企業ほど、投資が進んでいる。同時にそれに手応えを感じているようで、カーボンニュートラルに積極的な企業は7割方が収益に正の影響があると考えているようだ。まあ、冷静に考えれば、正の影響があると期待するからこそ、こうした投資をしているわけだろうから。
補助制度を期待しているところが多い
カーボンニュートラルを促進するためにどんな制度が必要かという質問に対して、多くが補助金の制度を期待しているようだ。いい加減止めないか、補助金と思うこともあるのだが、何か良い方法はないのだろうか。
投資というのは失敗する可能性がある。だから、なかなか進まない。
それなら、失敗する可能性を低めるような制度が構築できれば、みんな自分のお金で積極的に投資するのではないかと思ったりもする。
事例として攻めのGXを進める姿が提示されているが、まさにこれは失敗する可能性を低める、ノウハウ的な事例の提供なのかもしれない。
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