新事業・多角化】アパレルがサツマイモ加工
低価格が売りのアパレルブランド企業がサツマイモの加工をしているそう。
この新事業・多角化のポイント
- 既存事業の強みを活かす
- 周りを巻き込んでいく
- 新事業からの逆流を狙う
既存事業の強みを活かしたパッケージ
茨城はサツマイモを加工した干し芋が結構有名である。私の妻や娘も干し芋好きである(笑)。
しかし、大抵の干し芋は野暮ったいビニールパッケージに「干し芋」と白地に黒字のシールが貼ってあるだけである(笑)。
これを変えようと、個装を採用したり、その個装のパッケージもデザイン性を入れたり、個装品をまとめる箱の方もお土産などに持って行きやすいパッケージになっている。
芋っぽい、ムラサキと黄色を使っていて、ちょっとしゃれた感じではあるが、芋を失っていないというデザインである。
周りを巻き込む事業展開
この新事業の良いところは、自社で農地を借り受け、芋を育て加工して売る、というだけに留まらないところである。
自社で用意したサツマイモの在庫場所--温湿度、二酸化炭素量などを調整できる設備が入っている--を同じサツマイモを生産する農業者に開放している。
結果として、一年中、干し芋が加工販売できることになる。それは一年を通した雇用確保にもつながる。
新事業からの逆流を狙う
もうひとつ良いポイントは「農業に使う服を実体験から改善する」という方向である。
実体験は大事である。そして、新事業から既存事業への逆流が発生するような「シナジー」は最高である。
まとめ:シナジーは自社だけではない
新事業・多角化の際、可能な限りシナジーが起こるように仕向けるのが大事である。
その意味で、既存事業と全く関係ない事業を展開するのはなかなかやっかいである。
しかし、シナジーは自社内だけではないとも考えた方が良い。
この事例のように、周囲の同業者を巻き込んだり、協業者を募ったりすることもシナジーと言えないか。
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