人材確保のために、奨学金を補助する制度(東京都)
いろいろな形で中小企業を支援する行政の制度がある。
借入の補助をするようなものや新事業開発などを支援するもの、創業を助成するものなど、たくさんある。
それを目的にしてはいけないわけだが、目的に合致するなら使わない手はない。
中小企業の人材確保はなかなか難しい
コロナが少しずつその陰を潜めていく中で、事業が回復し始めている状況が私の周りでも見える。
一方で、事業が回復し始めているために人不足に陥っている会社もある。がしかし、中小企業の人材確保はなかなか難しい。
大企業に比べればどうしても休暇や賃金水準、福利厚生などの面で中小企業は見劣る。
結果として、就職を望む側からすると魅力的に映らない。
奨学金返済の厳しさ
一方で、大学などは出たものの、奨学金返済が厳しく、生活に余裕がないという若者もいるようだ。
その点を考えたとき、賃金水準の高い大企業に勤めたいと思うのも無理のない話だ。
こうなると中小企業はさらに人材確保が難しくなる。
都がこれを少しだけ助けてくれる
東京都が始めた「中小企業人材確保のための奨学金返済支援事業」は、企業と都が奨学金返済費用の一部を半分ずつ負担する支援策である。
公益財団法人東京しごと財団が作る基金がサポートする。
業種が、「建設・IT・ものづくり」に限定されているものの、悪い制度では全くない。
詳細は上記の基金のリンク先を見てもらいたいが、中小企業と大学生がともにサイトに登録して、中小企業がそのサイトに登録されている大学生を採用した場合にこの制度が使えるようになるようだ。
対象業界の中小企業は検討してみてはどうかと思う。
※上記内容は、2023年3月23日時点のものであり、変更等がある可能性があるので、リンク先をよく見てください。
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