クラウドファンディングと予約販売
クラウドファンディングはすっかり市民権を得た気がします。
が、個人的にはだいぶ、違う方向性になったなあと思っています。
クラウドファンディングの元々
クラウドファンディングは元々、資金力に乏しい中小零細企業などが応援してくれる個人を募って、開発資金などを募るというものだったと認識しています。
その意味では、「開発失敗」の可能性もあるものとして私は認識していました。
しかし、裾野が広がるにしたがって、「返礼品」は必ず得られるものという認識にシフトしてきました。
(寄付などは除きます)
返礼品がないと成立しない
当初のクラウドファンディングの「開発面」のリスクは負いたくないという人が増えたことで、返礼品がないと成立しなくなってきました。
結果、冒険的な開発というのは減りますね。これは一般化することで起こりえることがわかっていたかもしれません。
一方で、返礼品が必ずあるということになると、「マーケティング的な側面」の方が注目され始めます。
今や、マーケティングツール
今のクラウドファンディングというのは、マーケティングツールだと思います。
そういう使い方であると割り切ってしまえば、それでいいとは思いますが、個人的意見ですが名前を「予約販売」とかに変えてほしいところではあります。
先日、ちょっと見たクラウドファンディングでは、
これはプラスティック製品だから間違いなく金型がいるよなあ。でもこれ、目標金額たったの20万円。金型だけで100万円や200万円はかかるでしょ?おかしいなぁ。
と思いました。目標金額の3倍達成!とか書いてあったけど、それでも金型も作れないでしょ(笑)と思っちゃいました。これって成功?
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