中小企業が抱える値上げの問題
先日、ある中小企業から「値上げを考えているのだけど、踏み切れない」というお話を聞いた。
今の日本経済の閉そく感からすると、その気持ちはよくわかる。
一方で、石油の上昇や円安の影響で、いろいろな仕入品が値上がりしている。
こうなってくると、値上げをしないことは「首を絞める」ことに直結する。
大手はこぞって値上げを推し進めているようにも見える(ニュースにはそういうのしか出てこないから)。
先日、新聞の下部にある各社の記事がいくつか並ぶエリアを見たら、全部値上げの記事だった。
わざと並べたのかというくらい、値上げの記事だった。
たとえば、タリーズ。カフェラテは374円が400円になるそう。
一方で2杯めを安くするサービスは値下げだとのこと。どういうことかよくわからない。
まあ、それは置いておいても、中小企業の値上げは悩ましい。
先の企業のように、迷っている間にもどんどんコストは上がっていく。
それも、社会全体としてコストが上がっていくことで給与が上がるという方向ではない。
石油をはじめとした海外からの輸入品が円安で上がっていくことでのコストアップはきつい。
私は経済学者ではないので、このあたりはどうなっていくのかを予想するのは難しい。
が、このコストアップを価格に転嫁できないとしたら、それはビジネスとして間違っていると思っている。
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