バルミューダ社のスマートフォン
高級家電を企画販売している、バルミューダ社。
これまで、画期的な扇風機や、焼き上がりがすごいトースターなど、ヒット商品を飛ばしています。
そのバルミューダ社が作ったスマートフォン、いろいろな意見がありますね。
デザインは秀逸だが、、、
まず、そのデザインについては、高い評価が多く見受けられますね。
発表時に社長がおっしゃっていた「画一化が進んでいるスマートフォンのデザインに一石を投じる」というようなニュアンスの話には、差別化を狙ったということがうかがえました。
一方、スマートフォンはどうしてもスペックで語られがちな部分があります。
つまり、CPUや画面の大きさ、カメラなどの仕様です。
CPUはハイエンドではないもので、同じCPUだと他社製ではミドルクラスの製品に使われています。
ただし、バルミューダ社のスマートフォンの価格はハイエンド価格に近いもの。
このあたりのギャップに消費者がどう動くかというところなんだろうと思います。
経験価値を提供できるのか?
私が思うバルミューダ社は、「経験価値を提供する会社」です。
先のトースターや扇風機は、形も格好いいですが、これまで経験したことがない価値を提供しているように思います。
古い時代からあった製品なのに、それらの製品に新しい経験価値を付加しているからこその、新製品であったように感じます。
では、今回のスマートフォンはどうか。
搭載するソフトウェアを含め、独自開発したとのことですから、新しい経験を提供しようとした努力はあるかなと感じます。
しかし、発表を見る限りは「手にしたデザイン」などには差があるように感じられるものの、「新しい経験」というほどの価値を感じられません。
価格が高いとか、CPUがへぼだとかそういうことは、バルミューダ社が気にするところではないので、そこは議論しないほうが良いように思ったりします。あくまで個人的意見です。
バルミューダ社が今までのベクトルで考えたとき、スマートフォンはそもそも、新しい経験価値を提供するというのにふさわしい素材ではなかったのでは?との疑問を私は持ったりしました。
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