倫理観はサービス業の基礎
先日、あらためて倫理観について考える機会があった。
倫理観はサービス業の基礎だといつも思っているが、やはりそうなんだろうと思う。
普段、私たちはあまり倫理観について考えずに行動したり、生活したりしている。
常に倫理観を考えていたら、疲れてしまうだろうし。
だが、いざという時にはやはり倫理観というのは大切だと感じる。
ただ、倫理観というのは、マナーなどと似たところがあって、変わっていく部分もあるなとも思う。
たとえば、障がい者への対応について考えてみよう。
健常者は普通に使えるけど、障がい者には少々利用がきついものがあるとしよう。
たとえば、手袋。
健常者なら何の問題もなく、手にはめられるとしても、何かしらの障がいで手に手袋をはめられない人がいるかもしれない。
そうした人たち用の手袋を開発して販売するとする。
昔ならそうした障がい者の人たちも買いやすいように一般と同じ値段にしたり、場合によってはボランティアとして寄付したりということが「倫理観」だったかもしれない。
しかし、今は違ってきている気がする。
もし、それをボランティアで続けろというのが倫理観だとすると、「継続性」が得られない。
企業が疲弊したり、個人が疲弊したりして、継続的にその製品を提供できなくなる。
結果、困るのはその障がい者になってしまう。
もちろん、「三方良し」の考え方が必要だと言っているだけであって、暴利をむさぼれと言っているわけじゃない。
継続的に提供できるだけの利益は乗せて、製造販売を続けるのが今の倫理観ではないだろうか。
(ここでいう倫理観も違っているかもしれない。個人によって考え方が違うことはある)
経済と倫理観のバランスを考えろというのは、江戸時代からあった考え方だろうと認識している。
が、それをはっきりとさせたのは、「渋沢栄一翁」だろうと思う。
いわゆる「論語と算盤」である。
あらためて、倫理観というものと経済のバランス、考えないとな。
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