ダイレクトマーケティング、気をつけないと逆に離反を生む
電子メールやSNSのDMでダイレクトマーケティングをする会社がある。また、MAと称して、企業の問い合わせフォームから自動的に「問い合わせ」と称して営業メッセージを送ってくる会社がある。
皆さんは、そういう会社からのメッセージをしっかりと読んで、場合によっては問い合わせたりするだろうか?私はしない。ましてや、この時間が空いているんだけど、打ち合わせられませんか?のようなメッセージがついていようものなら、読まずに削除する。
ダイレクトマーケティングが有効だと言われている時代はもうだいぶ前のような気がする。それも、電子メールならまだしも、SNSでのDMは--特にフォロー外からのDMは--全く失礼極まりない。と私は感じてしまう。
「そんなこと言っていたら、ネットの世界で生きていけない」
という意見もあろう。すべてではないが一部、それは認める。しかし、二度も三度も同じようなメッセージを見せられる身にもなってほしい。気をつけないと逆に離反を生むことになるのではないだろうか。
先日もらったメッセージを紹介しよう。名誉のため、具体的な名称については伏字にしておこう。
初めまして、新しいソーシャルアプリのGの運営担当でございます。
突然のDMにて失礼いたします。
私たちGの目指す世界にぴったりであると思いぜひ一度Gをお試しいただくことはできないかと思いお伺いのご連絡をさせていただきました。
Gは、映えや見せびらかしとは異なる、人の内面を大切にした疲れないSNSを目指しております。
もしよろしければGをご体験いただけますでしょうか。
もしもtwitterにてご使用体験をツイートしても良いという風に思っていただけましたら、ささやかで恐縮ですが、お礼をさせていただきたいと思っております。(ほんの心ばかりのAmazonギフトカード5000円分をお渡しできるのみとなっております。)
まだ始まって一ヶ月足らずのサービスのため、まだまだ不十分なところも多いと存じますが、もし興味を持っていただけましたらぜひお試しいただけますと幸いです。
何が具体的に疑問点などございましたらいつでもご連絡くださいませ!
とのことだ。同じメッセージを別のアカウントからいただいている。全く、「疲れないSNSを目指している」ところがこちらを疲れさせるメッセージを流してくるとは閉口する。
さて、ダイレクトマーケティングというのは、効率的にできるに越したことはないのは間違いない。1000人の顧客に手でメッセージを書き、そして郵送で送っていたのではコストもかかるし話にならない。ましてやこの新しいSNSのようなものを広げようと思ったら、人手ではとても不足だろう。がしかし、違う方法があったんじゃないか?一体、どのくらいのメッセージを自動で流しているのか存じ上げないが、この方法が有効とは私には思えない。
私の仕事では、ダイレクトマーケティングするなら、それを出す効率よりも「獲得する効率」を重視する。これは業種業態によって目指す効率が違うだろうから、一概には何が良いとは言えない。が、私の仕事では上記のようなダイレクトマーケティングは全く合わないことは間違いなさそうだ。
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