eTAXで苦労した話
今年度の確定申告は私もeTAXをやってみようということで、実践してみた。今年度の確定申告から、eTAXなどを使わないで申告すると、青色申告の控除が65万円から55万円に減額されてしまうということもあり、やってみようという気になった。
もちろんこれまでもやってみようと思った年はあったのだが、準備する時間や作業などのやりやすさを考えた時、合わないのではないかと言う目算があった。だから、これまではウェブサイトで申告書を作成した後、結果をプリンターで印刷し税務署に持ち込んでいた。
今年は少し時間を作って、早めに作業を終わらせようと準備を進めていた。
【まずは機器の準備】
スマートフォンが持っている IC カードリーダーの機能を使うことできなくはないようなのだが、トラブった時に分かりにくい可能性があるので、 USB に接続する IC カードリーダーを購入することにした。利用実績が一番ありそうなソニー製のものにした。
一方、マイナンバーカードの方も取得していなかったので、こちらは年末のうちに申請しておいた。カードを取りに来いというお手紙が来たので、市役所に行ってマイナンバーカードを貰ってきた。手続きは概ね30分ぐらいで済んだ。
【続いて機器の設定】
IC カードリーダーは単純に USB 接続すれば認識して、特に問題ないように思われた。 NFC のソフトウェアをソニーのサイトからダウンロードしてテストしてみたところ、問題なく認識されたようだったので安心していた。
eTAXのサイトにアクセスしてみると、まずは Chrome の拡張機能をインストールするように求められた。拡張機能そのもののインストールはボタンひとつで終わってしまったので、特別に苦労するようなことはなかった。
続いて JPKI、いわゆる公的な認証基盤のソフトウェアのインストールを求められた。こちらもいわゆるアプリケーションインストールするのと同じような形で進められ、インストールそのものに問題があるようには思えなかった。
【できないwww】
ところがである。インストールが完了して、eTAXのサイトに戻ってきて、 IC カードリーダーの確認をするというようなボタンを押すと、 JPKIのソフトウェアをインストールしろというメッセージが現れた。「おいおいさっきやっただろ」と思って、念のために再インストールしようとすると、インストールは終わっているというようなメッセージ。
とにかく、エラーメッセージの内容がいい加減で、何が問題で何をしなければならないのかが全く分からない。eTAXは始まってから、既に何年も経っているはずだから、そういうエラーメッセージの分かりにくさももう少しブラッシュアップされてるような気もしていたのだが、全くそんなことはなかった。
【一度諦める】
あまりにもできないので、一度諦めて、仕事に出かけることにした。この時は Windows をシャットダウンせずスリープのままにしておいた。おそらくこれがまずかったのだと思う。
帰ってきてもう一度やってみたのだが、先ほどとほとんど結果は変わらない。これはどうしようもないなと思い、ブラウザを一度閉じた。 せっかく機器は買ったものの、これはまた今年も紙かなと諦めていた。
【翌日、再度やってみた】
翌日になって、もう一度行ってみようという気になり、サイトにアクセスし実行してみた。なんだかよくわからないけどスムーズに事は進んだ。おそらく、JPKIのソフトウェアのインストールなどをした後に、ブラウザなどを再動する必要があったものと思われる。
それが事実なら、エラーメッセージにブラウザを再起動しろって書こうよ。
なお、実際にはそんなにスムーズに進んだわけではなく、 Chrome の拡張機能をもう一度入れ直すとか、JPKIのインストーラーを2度ほど起動したりとか、事前セットアップという名のもと、無駄な作業を山ほどさせられた。
【あと5歳年を取ったら】
おそらくあと5才歳を取ったら、私はこの作業をできなくなるのではないかという不安にかられた。パソコンにあまり見識のない人がこのeTAXの事前セットアップと入力申請作業ができるとはとても思えない。
あまりにも環境が複雑すぎる。これは爺さん、婆さんにはとても使えないと思うわ。 金を払って誰かに頼むことになってしまうんだろうと思ったよ。
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