オンライン診療は技術より、仕組みによって広がりが決まりそう
日経コンピュータに特集されていた技術大予測の記事を見てコメントを書くシリーズ。5回目は、オンライン診療、遠隔医療について読んでみた。記事内に、「3年で起こることが一気に前倒しで起こっている」という言葉があったが、まさにそれなのだろう。
コロナの影響でオンライン診療は一気にその存在感を増してきたように感じられる。実際、コロナに感染した患者に医師が直接、面談するのはリスクが伴うし、コロナに感染した患者が病院に来ることによって、感染が拡大する可能性だってある。
コロナに関係なく、通院がなかなか厳しいという高齢者もこれからさらに増えてくるだろう。近い将来は私もその一人になるのではないか。
近年のIoTが進んでくると、医療機器にも間違いなくインターネットが接続できるようになる。セキュリティ問題はあるものの、間違いなく家庭内にインターネットに接続された医療機器が配置されるのではないか。
技術よりもむしろ法律や診療報酬などの制度がついてこないのではないかと心配になる。テレビなどで見ると、オンライン診療の診療報酬は対面診療よりも低く設定されていると聞く。オンライン診療のほうが手間がかかる可能性があるので、医者としては報酬だけ考えたときオンライン診療よりも対面診療の方が良いと判断してしまうだろう。
2022年以降に診療報酬が改定される可能性があるとのことだが、どの程度このオンライン診療にそういった改定が影響するのか、それによって広がりが出てくるかどうか決まりそうだ。
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