イトーヨーカ堂のAI発注
イトーヨーカ堂がAI発注をはじめたそう。具体的には、該当品目8千品だそうで、日用品や食料品のようです。
ざっと考えると、曜日や天候、気温などの情報と商品の売れ行きを同時にAIに食わせて、そこから需要を予測させるという方法だろうと思われます。10年前ではできることではなかった、いやできたかもしれないけど、精度が低かったり、計算自体に時間がかかったりしたでしょう。
それから考えると、素晴らしい発展だなと思います。新聞記事で読んだところだと、発注作業の3割が削減でき、過剰在庫も2割減ったとのこと。これはすごく大きい。発注作業は商品を揃えるという意味ではとても大切な作業ではありますが、効率的な方がいいことは間違いないですからね。
私が気になるのは2つ。
- 新商品や改定された商品などの情報をどう扱うか
- 天気や気温だけでなく、周辺のイベント情報などをどう扱うか
この2つです。1はカテゴリや近い商品などをAIに教えて、予想させて、その結果をさらにフィードバックして精度を上げていくという方法が取られるのだろうと想像します。
もう一方、近くで運動会がある日とか、なにかイベントがある日などをどう扱うか。客数が増える場合もあるだろうし、逆に客足が途絶える場合もあるだろうと思うのです。これも学習かな。
ただ、1日という短い単位ではなく、1週間とか10日という単位で在庫が持てるのであれば、これも解決できない問題ではないですね。日配は難しいでしょうが、カップ麺などについては少し余裕がありそうですから。
中小企業レベルでもこういう仕組み、使えるようになるのは遠い未来ではなさそうです。
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