タクシー業界も若返りが必要か
私の父は、元々、洋服の断裁の仕事をしたりしていました。その後、駄菓子屋をやってみたり、ある紙問屋の配送の運転手をしてみたりしていました。私が小学校に入ってからだと思いますが、タクシー会社に就職して、個人タクシーとして仕事を辞めるまでタクシーの運転手をしていました。
そういったこともあって、タクシー業界の話を聞くとなんとなく心配になったりします。
私の父がタクシーの運転手をやっていた頃は、タクシーの運転手さんといえばだいたい30代後半から50代前半ぐらいの人が多くいました。しかし、最近私もタクシーに乗ったりすると自分より年上のタクシーの運転手さんが多く、60代から70代前半という感じの方々が見受けられます。
1年ぐらい前に、4年制の大卒をタクシー会社さんが運転手として雇うというドキュメンタリーのようなものを見た覚えがあります。普段私が接しているタクシーの運転手さんの年代とは全くイメージの違う年代でしたので、なんとなく印象に残っています。
少し前に新聞の記事でも似たようなものを読みました。タクシー運転手さんの平均年齢は50代中盤らしく、この3、4年は少しだけ低下傾向にあるようです。それでもまだ50代前半というわけにはいかず、なかなか若返りが進んでいないようです。
いわゆる転職アプリとか、そういったものとの連携も実際にはあるのでしょうが、タクシーの運転手さんの仕事はいわゆる3Kとみなされている傾向があるのではないかと思います。結果、若い人が集まりにくい。経験によって売上が大きく変わるということもあるでしょう。
ただ最近は、スマートフォンなどの配車アプリとか人工知能を使った需要予測などもあったりして、タクシーの運転手さんの様々なノウハウが情報化されているような気もしています。
結果として、運転技術がしっかりしていれば、お客さんを拾うという意味での売上の機会というのは比較的平準化されていく傾向にあるのではないかと感じます。すると、特定の運転手さんが高い売上を上げるというよりは、どの運転手さんもそこそこの売上をあげるという方向に行くのではないでしょうか。
そうなると、若い人や経験が少ない人でもある程度の収入が得られるようになるので、タクシー業界にも若い人が入っていくかもしれませんね。後は、いわゆる車の自動運転との競争になるのかなという感じもします。
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