ベースアップ以外の定期昇給が0になる
少し前の日本経済新聞の記事なので古い情報なのだが、日本を代表する企業であるトヨタ自動車が定期昇給を評価型に一本化するというものがあった。
これはつまり、新聞の見出しにもあるが査定によっては定期昇給がゼロになるということを表している。ほんの少しでもこれまでなら伸びていたお給料が頭打ちになるという可能性を示唆している。
近年の傾向としてベースアップ自体をしないというケースも考えられるため、人によっては本当に昇給がゼロになるということだろう。
新聞記事の中には「頑張った人が報われる会社を目指す」という特徴的な言葉があり、「働かざるもの食うべからず」ということわざを言い換えたものなのではないか、などと感じた。
日本を代表する企業というよりも世界を股にかける自動車メーカーであるトヨタが国内の従業員に対してもこうした方向性を出したということは、少なからず他の企業にも影響を与えるのではないかと考えられる。もちろん、それぞれの企業に様々な考え方があり、法律をきちんと守った上での給与制度というのは十社十色なのだろう。
この先、世界の経済がどのように動いていくかというのは誰にも正確に分からないわけだが、それゆえに豊田のこの人事評価制度と昇給制度はその不安を先取りしたものとは言えないだろうか。
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