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2019/04/25

要求定義が成功する確率を上げる、有効な3つの方法

システム開発で要求定義は最上流に--システム企画等を除いて--ありますが、ここでの失敗は、後を引きます。しかし、なかなかうまくいかないものであることも確かです。絶対的に成功する方法というのは残念ながら、私には見つかっていませんし、この先も見つけられそうもありません。

 

しかし、確率を上げるためにやっていることはあります。それを紹介したいと思います。

 

 

ユーザーの信頼を得る

 

まずは、コミュニケーションがスムースでないと要求定義は失敗しますね。なぜなら、ヒアリング等がうまくいかないからです。ヒアリングがうまくいかないということは、要求をしっかりと押さえられないし、引き出せないし、曖昧さや漏れもたくさん残ってしまいます。

 

コミュニケーションを円滑にするために重要なのは言わずと知れた信頼感です。どのように信頼を得るのかについては、心理学の先生などに任せることになりますが、当方がやっていることは、

 

・にこやかに話を聞くこと
・相手の言動を頭から否定しないこと
・相手の話す量が多くなるようにすること

 

といったことです。もちろん、他にもたくさん手法があると思います。とにかく、情報がスムースに流れるようにする工夫の最大のものが信頼を得ることだと思うのです。

 

 

ユーザーに能動的になってもらう

 

個人的にはこれが一番大事だと思っています。ヒアリングはユーザーからすると「受動的」です。受け身です。受身だと、「聞かれたことだけ答える」という風になりがちです。

 

一方、ユーザーが能動的になれば、「あれも話しておこう」「これも話しておこう」となります。こちらがヒアリングで質問しないことまで話してくる可能性があります。

 

このとき、つまり、ユーザーが能動的になったとき、SE側で困るのは「スコープが広がる」ことです。確かに、それはリスクではありますが、それを押さえ込もうとすると帰ってリスクが増大したりします。漏れが発生するからです。なので、そこを覚悟して押さえ込むのか、それとも逆に広げるだけ広げさせて、そぎ落とすのかは究極の選択です。

 

 

「イメージを共有する」

 

要求定義のイメージを共有することは、他のブログ記事に書いていますので、そちらを参照してくださいませ。
イメージを共有すると、成功確率は確実に上がると信じています。

 

 

絶対的な方法というのは残念ながらないのですが、この3つを意識するだけでも確実に成功確率は変わると感じています。

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