中学校や高校で学ばないと起こることのひとつに騙されることがあると思う
最近、また不正な請求書や訴訟を起すぞというはがきが来たりしているらしい。困ったものだ。
先日、中学校で「佐川さんのお仕事の話をしてください」という会--20名くらいの方々がいらしていた--に出たのだが、そこで中学生に質問されたのが「学校の授業で役に立っている科目は何ですか」だった。
数学はもちろん、国語や社会、理科だって役に立っているし、家庭科や技術だって役に立っている。勉強したことはいずれ何らかの役に立つと思っている。
彼らに言ったのは「勉強しないことで自分の可能性を狭めちゃダメだ。勉強しなかったことで、将来、フリーターになっても別にいいという人には言葉が届かないと思うけど、今勉強しておかないと自分がやりたいことを見つけたとき、できない可能性が高まってしまう」ということ。
勉強していない状態で、不正な請求書等を見ると、
「この度、ご通知しましたのは貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として訴状が提出されました事をご通知致します」
なんて文章があるわけだが、これを「不審だ」と思えなくなってしまう。
まず、きちんとした主語がないし(笑)、文章だっておかしい。こんなおかしな文章を法務省が送ってくるわけがない。と勉強していない人は思えない。そもそも、どこの契約会社、運営会社なのかの表示だってないんだから、こんなのはおかしいとすぐに気づく。そういう人は騙されない。
でも、勉強していないとなんだかわからないから、こういうのには騙されてしまう。おどおどしてしまう。国語を少し勉強していれば、これはおかしいとわかる。
社会や公民を勉強していれば、法務省がこんな通知を送ってくるなんてことは役割としてないということがわかる。法務省にない部門を名乗っていることだって、ちょっと調べればわかる。ということが、勉強していないと理解できないのかもしれない。
「こういう文章にしているのはわざとなのだ」という話もあるくらいである。なぜなら、こういう文章を書けば、理解できる人は引っかからないからフィルターがかけられる。理解できない人だけが電話してきて騙されるという寸法だそうだ。
詰め込みの勉強はつまらないところもたぶんにあると思う。けど、勉強をまったくしないのは、将来、そういうことになるということを覚悟しておいた方がいい。
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