餅は餅屋とよく言うが、そうなのかもしれないと最近、良く思う。
餅は餅屋とは良く言う。専門家に任せた方がいいという意味であろう。
たとえば、私の場合、正確な情報を伝えたりするための文章の書き方は何も意識しない人よりも良いとは思う。本を一応、5冊書いて、編集者にも認められてちゃんと出版されているのであるから。
が、人を感動させるような文章とか、感心させるような言葉とかはダメだ。小説なんてもちろん書けやしないし、ブログの文章も実際にはもっときっと書き方があるはずだ。
写真もそうだ。私がいくら良いカメラを持ったとしても、ちゃんとした写真を撮れるわけじゃない。
風景を撮影したって、物を撮影したって、人を撮影したって、きっとろくな写真は撮れない。インスタ映えするような写真なんてきっととれやしないし、カタログに使うようなきれいな写真だって無理だ。もちろん、一生懸命学び、練習すればいいのだろうが、その時間を他に使った方がいいのではないかと思ってしまう。
そう、自分の強みを発揮できる部分とか、もっとやるべき部分に。
結果、一流にはお金の関係で頼めないが、プロとしてやっている写真家に写真はお願いした方がいいだろうし、もし、しっかりした文章を書いた方がいいなら、ライターに頼んだが方が良い。当然だが、家の設計などはできないわけであるから、やっぱり建築士に依頼した方がいい。
そう思うと、それらプロの方々の仕事に敬意を払う必要があると思う。そして、そのお金で私は時間とノウハウを購入しているのだと考えなければならない。その辺を理解していないと、「お友達価格」とか、「無償」という変なことがついて回る。
以前、どっかのブログで、
「このくらいただでやってよ」
『いやいや、勘弁してくださいよ。そうおっしゃるならご自分でどうぞ』
「簡単なんだから、プロならできるでしょ」
『簡単と思うなら、ご自分でできるじゃないですか』
「いや、やれるようになるまで学んだりする時間がもったいないでしょ」
『だから、その時間を私は使ってきて積み上げたノウハウで食っているんですよ』
というやり取りを聞いて、全くその通りだなぁと思った次第。
私もコンサルティングという見えないものを売る立場。考えていかないといけないなぁと思うことが多い。
« 「録音音声で失礼します、、、」という電話が最近、ケータイの電話番号でかかってくる | トップページ | カシオさんのスポーツに特化したタフなカメラというのにちょっと興味を持った。 »
「技術・スキル・ノウハウ」カテゴリの記事
- 知的生産の技術 梅棹忠夫先生(2022.04.10)
- 東京商工会議所のYouTubeチャンネルで動画を公開しています(2021.01.22)
- アナログメモをバカにしてはいけない3つの効用(2019.10.07)
- 餅は餅屋とよく言うが、そうなのかもしれないと最近、良く思う。(2017.11.04)
- バリューブックスの取り組み、三方良しになるか(2017.04.17)
« 「録音音声で失礼します、、、」という電話が最近、ケータイの電話番号でかかってくる | トップページ | カシオさんのスポーツに特化したタフなカメラというのにちょっと興味を持った。 »
コメント