預託品、コック品、VMIなどいろいろな呼び方はありますが、岐路にあるようです
海外ではスーパーマーケットに食品のサプライヤーが商品を運んで店頭で補充する、DSD(ダイレクトストアデリバリー)という仕組みがあるそうだ。
これは、言葉を変えれば、VMI(ベンダーマネジメントインベントリ)のような仕組みである。
日本では昔から、預託品、コック品、富山の薬売りなどと言われる方式である。
日経MJの記事を読んだところ、このDSD、辞めるメーカーが出てきているそうである。要はスーパーマーケットでの流通ルートが細くなってきていて、そこに力を入れるよりも他のところ、つまり、ネットを含む他のチャネルへのシフトが進んでいるということを示しているそうだ。
一方で、他のメーカーでは撤退を考えていない向きもあるそうで、このあたりは戦略の違いといったところか。
日本ではどうだろうか。私の知る範囲でいうと、筆記具メーカーは比較的このDSDのようなことをしているケースがある。店頭のボールペンの在庫を見て、数を数え、発注伝票を作って店員に渡して発注してもらうなどということをしている。ただし、物流部分はダイレクトに持ってくるわけではなく、配送業者を使うようである。
また、伊藤園も以前はDSDのようなことをしていたと聞く。
私は、アメリカと日本ではまず物流網の細かさが違うように思う。だから、日本の場合、DSDをしなくても十分に日本全国津々浦々に商品を届けられると思う。ただし、店頭の棚をしっかり管理してくれるかどうかは小売店任せになってしまうから、DSDの一部分をメーカーが担って、小売りにいわば押し込んで売るという方法は考えられる。
まあ、その場合も、そのメーカーの商品がきちんと売れるということが保証されているか、あるいは売れなかったら返品できるような形になっているかだろうが。
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