簡単に作れるのはいいことではあるが、それはその内容を理解している場合であろう
会社の設立や仕訳が簡単にできてしまうインターネットサービスがある。悪いこととはいわない。簡単に作れるのはハードルが下がっていいことでもある。
が、それはその内容を理解しているからだろうと思う。まったく、内容が分からないまま、目的を達成してしまうことが本当にいいことだとはちょっと思えない。そこには想いが入りそうにないし、内容を改めてみるということもなさそうである。
「株式の譲渡制限」や「取締役の10年任期」、なぜ法務局へ行くのかや厚生年金がどうなっているかなど、経営者が知っておくべきことはたくさんある。会社設立時にきちんと学べば、これらのことはわかるはずだが、パソコンのウィザードのように、ただ単に質問に答えれば出来上がるというものだと、そういう知識は入りにくい。
もちろん、先にそういうことを勉強していて、理解したうえで簡単なツールを使うことを否定するものではない。
気軽に作れることで、起業が促進されるという面はあるのかもしれないが、それは違う側面から見るとeasy come, easy go にならないかと心配になる。
実際、司法書士さんに頼んだ人でさえ、上述の株式の譲渡制限とか、任期について知らないという人がいる。だから、司法書士さんのお仕事が成り立つというのもあるのかもしれないけど、簡単なインターネットサービスを使ったら、司法書士さんさえも知らないから、注意してくれる人もいないという状況になるかもしれない。法律を知らないから法律が守れなかったというわけには行かないんだけどな。
メリットとデメリットをしっかりと意識していかないといけないなと思う。
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