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2013/09/16

改めて、メールなどの通信メディアの難しさを感じる

デジタルネイティブか、イミグレイトかに関わらず、電子メールなどのメディアはコミュニケーションが難しい。ましてや、難しいと思っていない人ほどトラブルを起こすわけだから、困ってしまう。


オーラル、つまり、口頭のコミュニケーションは記録が残らないという欠点がありながら、そのニュアンスは伝わりやすく、トラブルを起こしやすくもあるが、逆にトラブルにならないことも多い。たとえば、ニコニコしながら「馬鹿野郎!」と言うのと、本当に怒った顔で言うのではまったく違う。

さらに、相手との信頼関係が既にできている場合、先のように怒られても真意は別にあると考えることも場合によってはできる。それくらい、口頭でのコミュニケーションには幅があると思う。

一方、電子メールなどのデジタルデバイスでのコミュニケーションはどうか?
多くの場合、相手との信頼関係がまだ構築されていない、構築途中、いや構築されていてもなお、誤解が生まれることがあると思う。それだけ、ニュアンスは伝わりにくいメディアだ。最近こそ、絵文字などで感情を加えて伝える手段も普及してきたが、それでもなお、ビジネスの現場などでは顔文字などは敬遠されることもある。

たとえば、「あなたの行動には閉口する」と電子メールで書かれたら、どうだろうか?それもメーリングリストや掲示板のような多数の人が見る場でだ。多くの人はショックを受けるだろう。書き込んだ相手がどんな意図であろうと、文字というのはそういうものだ。

実際、閉口するとは、類義語では、ほとほと困る、困り果てる、迷惑であるなどと同じらしい。私自身、呆れてモノが言えないというような意味ととっている。かなり、強い言葉だし、困るという言葉よりも漢字であるが故の厳しさも伝わってくる。

電子メールなどのメディア、コミュニケーション媒体ではこうした強い言葉は気をつけた方が良いと、個人的には思う。強い意図をそのまま伝えたいならまだしも、そうでないなら相手に決定的なダメージを与えることもある。いや、強い意図を持っていれば、なおさらかもしれない。

正直、私も何度も失敗していて、そういう意図はなかったと釈明したことが何度もある。その度に、難しいと思っているが、完全にこの失敗をなくすことができない。

と、すると、意識していない人はこれをやり続けるわけだ。そして、その意図を伝えられないままに、ことが進んで行くことになるわけだ。こういう状況下に置かれやすい人はどうも、「伝わらないのは相手に原因がある」と思いがちで、自分は悪くないと思っている。これも困ったことだ。

確かに言っていることは正しいのだが、伝え方を間違ってしまうため、その正しさが伝わらない。こうして文章を書いている私のこれも同じかもしれない。

右往左往したが、最後にもう一つ。

紙の手紙とデジタルメディアとの違いはなんだろうか。両方とも同じ文字ベースのコミュニケーションなのに、伝わる強さが違う気がする。

手紙は名前の通り、手で書き込んだ紙だからという側面は強くあると思う。文字がキレイだと印象は良いし、反対に汚いけど気持ちが伝わってくるものもある。ニュアンスは伝わりやすいのだろう。だから、私はできるだけ、お礼を手で書きたいと思っています。

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