エルピーダメモリと本醸造
エルピーダメモリが経営破綻したのは、この半導体市況で当然と受け止められただろうか。でも、サムスンは儲かっているらしい。
エルピーダメモリはDRAM専業。いわば、超専門店だ。飲食でいえば、焼きぎょうざしかない餃子屋さんだ。一方、サムスンは、中華料理屋といったところか。ラーメンセットにも、チャーハンセットにも餃子がついてくる。そんな具合だ。
飲食では、餃子専門店も成立する。
しかし、この方法は餃子だからできそうだ。経営資源を集中して、餃子を極めることもできそうだ。でもバニラアイス専門ではなかなか難しそうだ。やりようはあるかもしれないが。
この専門店性を卸売業、製造業でやったらどうなるだろう。
たとえば、普通酒しか、取り扱わない酒類卸売業はやっていけるだろうか。普通酒しか、製造しない製造業はやっていけるだろうか。大吟醸だけを取り扱う場合には、やっていけそうな気もする、差別化を図れる可能性があるからだ。でも、普通酒では。。。
もし、普通酒だけでやろうと思ったら、徹底的にコストを見直して、薄利多売に走る必要があるだろう。普通酒を呑むシーンを徹底的に分析して、大きなシェアを取る必要があるだろう。
エルピーダはそれができなかった。
日立やNEC、三菱がDRAMを大量に使う製品をヒットさせることが、できなかったことも要因のひとつかもしれません。つまり、生産能力はあっても売ることができなかった。
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