管理職の敗北
なかなか好反応でしたので、またもやFacebookのノートからの転載です。
支援先企業でのことです。守秘義務上、詳しい情報はなしです。
月に一度の取締役ミーティングに参加させていただいておりますが、その際には常に取締役の方々の部下や若手に対する教育熱心さが伝わってくる議論が展開されます。時には熱くなって、取締役同士がけんか腰になってしまうこともあります。しかし、それはお互い一つの方向に向いているからだと思います。だから、私はよほどにならない限り放置しています。
そんな中、ある取締役がちょっとまずい発言をしました。
「あいつらはいくら教えてもだめなんだ。基礎的な知的体力がないから」(不正確)
というような発言でした。私もこれはまずいと思って、コメントを入れようとした瞬間、社長がおっしゃいました。
「部下をだめだからといって諦めた瞬間、私たち管理職は敗北したことになる。彼らのそのような状況を踏まえてどうしていくかを考えるのが私たちの仕事なのだから、そのつもりで議論して欲しい」
的を射たコメントでした。「管理職の敗北」。
その会社の取締役の方々は皆さんたたき上げで、能力のある人ばかり。だからかえって能力が不足している人たちの状況がわからないこともあるわけです。
能力のある人が無意識にできることは、その他の方々にはほとんどできないわけです。それを無視してはいけないということを知らせてくれるエピソードでした。
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