独立行政法人 酒類総合研究所 赤レンガ酒造工場(4)
第一に感じたのは、酒はまさに人間が作り出す文化的芸術品だということである。
同じ米、水、酵母でも、造りを操作することで、いろいろな酒になる。
その過程では、人の意思が入り、芸術的ともいえる技術が入り、「作品」が出来上がる。
(以前、静岡の清酒メーカの社長が「当社の作品をお試しください」とおっしゃっていたのを思い出す)
第二に感じたのは、酒という伝統工芸が持つ歴史である。
さまざまな技術開発や設備開発によって自動化されたり、効率化されたりしている清酒製造だが、その基本は江戸時代となんら変化がないそうである。
その仕込み方法の基礎的考え方は変わっていないのである。そして、その歴史、研究の過程を同研究所はずっと支え、見てきたわけである。
第三に、中小零細製造業者への支援をされている点が記憶に強く残っている。
なぜなら、我々、中小企業診断士と似ているからである。同研究所は、醸造技術の面から中小の酒造場を支援し、我々は経営面から支援する。
「良い物を作る」という製品開発面と「良いものを売る」というマーケティング面の両輪が必要であることは、皆さんもご承知の通りだ。だからこそ、強く記憶に残ったのかもしれない。
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