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2009/10/05

要求仕様を記述する言語

以前から、システムへの要求を定義する方法等について、いろいろ勉強して、実践したりしていますが、いつもまだまだだなと感じます。

それはそうと、ちょっとしたきっかけで形式手法について訊かれたので、改めて考えてみました。

形式手法は、フォーマルメソッドとも呼ばれる「漏れ」や「あいまいさ」を残さない手法として知られています。日本では、特にアプリケーション系のソフトウェアではあまり聞かれないのですが、組み込み系などでは使われている例もあるようです(あくまでも人から聞いたもの)。

自分が書いた書籍(赤本、黄本、青本)には、この形式手法について記載していません。なぜなら、要求仕様と要求定義はちょっと違っているように思うからです。

「仕様」といわれるとかなり設計部分に近くなるということと、形式手法を使うほどに詳細化されるとユーザ(要求を出す人達)に理解されにくくなってしまうと考えているためです。

個人的に私は、要求定義というのはコミュニケーションの産物と考えております。ですから、コミュニケーションの結果がお互いに理解されない手法(片方しかわからない手法)で表現されてしまうことには抵抗があるのです。

結果、Z言語といわれる要求仕様手法にもちょっと抵抗があったりします。実際、Z言語や形式手法は理解するのに時間がかかりそう(私も理解していない)なことも高いハードルになっています。

私としては、できるだけユーザも巻き込んで、要求定義を行い、お互いが理解できる状態に落とし込みたいと考えています。ですから、できるだけ、わかりやすい図、わかりやすい表現で、かつ漏れやあいまいさが少ない方法を探していきたいと思います。

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