好き嫌いと結果は違うのだろうか
中小企業診断士として、そしてまたシステムアナリストとして、セミナー講師をさせていただくと、基本的には受講者の方の満足を考えた講義をしたいといつも考えている。しかし、受講者の方の満足とはいったい何なのだろうか、とちょっと悩んでしまうこともある。
考えられるのは、そのセミナー講師の善し悪しである。納得のいく説明で、わかりやすく、そして印象に残るような講師なら、確実に学んだという気持ちにもなるし、実際そうだろうと思う。受講者が講師を信頼して話を聞くとき、情報は伝わりやすくなって、情報が入りやすくなることは間違いないだろうと思う。逆も真だろう。
でも、嫌われても正しいことを言い、そして嫌いでもその教えに従っていたら、結果が出たとする。それならば、受講者はそれでも満足するのではないだろうかと思う。場合によっては、その結果がすごく大きければ、嫌いだった講師のことも好きになる可能性もある。逆はどうだろうか。
結果が出ないが、言っていることはわかりやすいし、説明も理解できる。情報も伝わってくるし、論理的でもある。講師としての質は悪くなさそうだ。でも結果はついてこない。こんなとき、受講者はどう考えるのだろうか。
僕は性格的にそういうときは講師のせいではなく、まだ自分の努力が足りないと思ってしまうのだろうが、全員がそうだとは言えないだろう。
最後に、当然だが、スキルの高い講師は通常、結果を出せるように受講者を導いていくんだろうな。
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これは主催者側の考え方もあるようです。いくら受講生が満足していても身にならなければしかたがない、身になっていれば受講生満足が低くても構わないというわけではありませんが、終了後のアンケートで満足度が高かったという項目が必ずしも講師の評価につながらないという側面があると経験しています。
投稿: bourbon | 2008/08/27 04:43
## bourbonさん 貴重なご意見、ありがとうございます。どちらにも満足してもらうというのが一番ですが、それがかなわないこともあります。その時、こちらに軸足を置くべきかを悩むことがあります。
投稿: kaits | 2008/08/27 08:51