根本的概念と応用概念-SOAとは
IT Proの「SOAとは何だろう?」という記事を読んだ。SOAというものが何なのかということを理解するには、良い資料だと思う。内容も一生懸命書いてあり、なんら問題はない。ただ、個人的に思ったことがある。
IT業界ではよくこうした新しい言葉が出てくるのだが、どうも「基本的概念」についての説明に乏しい気がする。SOAもCORBAもDCOMも、そしてサブルーチンも基本的には、「同じ処理をするものは1箇所で」ということを目指していると思う。後は、それをどのように切り分けていくかということ、技術的に実現できるのかどうかということが課題になる。
新しい技術用語を勉強するとき、こうした基礎的な概念を理解しないままに新しい技術用語ばかりを追いかけてしまうと本当にしたいことが何なのかを理解できなくなってしまう。目的がSOA導入になってしまうという、よくあるパターンである。
そういう観点で先ほどの文書を読むと、なんとかして、「SOAは他の概念とは根本的に違うのだ」ということを示そうとがんばっている部分はないかなどとうがった読み方をしてしまう。これは私の悪い癖か。
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