引導を渡すような行為をした
商工窓口相談をしていると、いろいろな人が来る。守秘義務上、詳しいことは言えないのだが、この間、引導を渡すようなことになった。相談に来た方は、ご主人が亡くなられ、今後、事業を継続していくかどうかを迷っていらした。結論から言うと、タイトルのようなことだ。
事業そのものの状況が悪いわけではなさそうだったが、従業員の状況、売上の状況、そして何よりも本人のやる気が感じられないのである。「どうしたらいいでしょうか。」という言葉の節々から、そのやる気のなさが感じられた。事業の譲渡先を探すようにコメントした。
課題は、譲渡先を探すことだが、条件としてある程度の金額を出してもらえるところということになる。なぜなら、ローンが残っているからである。家賃収入などで何とかなる部分はあるものの、100%ではない。そのローンはなんとかしたい。後は家賃収入で暮らせる。その条件を飲んでくれるところを、親類や取引銀行等に相談して、早めに探すよう、お話をした。
結果として、亡くなった旦那さんが作り上げた会社を人手に渡すことになるのだが、「後継者難」とはいいながら、それをきちんと育てていなかったことに問題もある。もし事業を続けたいという思いがあるのであれば、自身が若いうちから後継者については、「まだ早いなぁ」などと思わず、育てるべきだろうと思う。
最近のコメント