ICタグ系記事、総ざらい
ユビキタス関係に注目している中小企業・小規模事業者向けコンサルタントとしては、ICタグやユビキタスに関する記事は基本的に目を通します。今回は、少しまとめてこれらを書いておこうと思います。
- 猿にICタグ
- ICタグ向け構築用ソフト
- 異なる周波数でも使えるリーダライタ
- ネットキャッシュ不正使用
- 携帯で生活を記録
- 有機ELが曲がる
猿にICタグ
要は、農作物の被害を防止するため、畑に近づくとメールが届くという仕組みのようです。猿の1頭につければ、群全体を把握できるということになっているようですが、生態としてはそれで十分なのでしょうかね。人間の前に、猿の居場所を特定できるかどうか実験して、将来のマイノリティリポート化に備えているのでしょうか。
他にも生態調査などに使えないかという感じの提案がされていますが、そのためにはリーダーが各所に必要でしょうし、難しい面もありそうです。人間の意図に反して、勝手に動くものにつけるという汎化をすれば、いろいろな用途がありそうです。
ICタグ向け構築用ソフト
トッパンフォームズさんと、マイクロソフトの共同によるツールのようです。無償配布ということなので、ソフトウェア技術者の方で、会社がICタグ関係のことをしている人には朗報かもしれません。トッパンフォームズさんとしては、このソフトウェアで収益を上げるのではなく、ICタグの方の製作で収益を上げるということのようですね。
詳細はわかりませんが、RFID関連の開発を考えているソフトウェア企業には、使えるかもしれません。
異なる周波数でも使えるリーダライタ
NECシステムテクノロジ社が開発したようです。複数の周波数規格がありますから、こういったものはいいかもしれません。ちょっと気になるのは、リードライトするソフトウェアと上述の構築用ソフトなどが組み合わせて使えるのかどうかというところです。組み合わせられるのならば、比較的安価にソフトウェアのシステム基盤をそろえられるのかもしれません。
ネットキャッシュ不正使用
結構、厳しい事態ですね。327万円は既に使われてしまったとのこと。これだと、この電子マネーの信頼性が問われてしまいます。ダウンロードされてしまった事実は仕方ない(脆弱性があったこと自体は仕方ない)としても、それを即座に検出できずに、使われてから20日以上も経ってからわかったということにまずい点を感じます。
当然、交換、補償には応じるようですが、気になるのは、システム的な処置は既に完了していますというような文言のみで、終わっていること。確かに、あまりに詳細な内容を書くと再度、脆弱性を露呈することにもなりかねないので、書けないんだろうと思いますが、あまりに簡単すぎないかなと感じます。信頼を回復するためにももうちょっと書いた方がいいような気がします。
携帯で生活を記録
携帯電話のGPS機能を使って、個人の生活を記録する仕組みをKDDIが作ったらしい。時間はもちろん、内蔵時計でわかるし、どこというのはGPSを使えばわかる。ここのところ、携帯は何をするにも使うから、何をしたのかというのが比較的わかるということで、3Wが集まりますね。買い物をすれば、How Muchもわかります。
ただ、どうしてそうしたかということはわかりませんから、それをブログに書き込ませるというようなことを考えているみたいです。うーん、そこまで自分の情報を公開する人がいるのでしょうか。まさにユビキタスなのですが、非常に危険な情報を生成することになるのではないかと懸念してしまいます。
有機ELが曲がる
以前から、有機ELについては注目をしていて、記事があれば必ず読むし、何か機会があれば、話も聞いたりしています。ここに来て、フレキシブル有機ELというのが出てきて、巻物のようにディスプレイがなるという話を聞きました。こうなってくると、下手をすると携帯電話のあの小さな画面の制限がなくなってしまう可能性もありますね。
PDAでさえ小さいなと思っている私にとっては朗報かも。こちら側の技術もどんどん進歩しています。
NHK放送技術研究所と共同印刷の共同開発のようです。
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