最近のERP製品
先日、お客さんのところへERPパッケージ製品のデモに来た業者がいたので、一緒に聞かせてもらった。聞く前は、「ERPパッケージ製品=使いにくいインターフェース」というイメージを持っていたが、まあ、それなりに慣れれば何とかなりそうな印象を持った。以前のERPパッケージと比べるとずいぶんと使いやすくなって、少しこなれてきた感じはした。
機能はというと、これまたこなれてきた感じで、必要なものは含まれていそうだった。というより、いろんなお客様とお付き合いすることによって、機能がどんどん拡張され、僕のようなサル知恵しかないユーザーが思いつく機能はもう、他のお客さんが思いついているというわけだ。
問題はここからだ。あれを見た顧客は「これはいいな。これなら導入したら使えそうだ。うちが必要だと思っている機能も十分含まれていそうだしな。」と思ってしまう。で、価格は億円単位である。ここで顧客は「まあ、独自開発してもそのくらいかかるし、おなじことだろう。自分の業種業界の経験もあるみたいだし、大丈夫だろう。」ということで走ります。
それで、そのパッケージは本当に業務に合っているのか?社風と整合性があるのか?価格は妥当なのか?という検討が入らないままにトップ判断で動くと言うことになるわけです。
最低でも、費用対効果くらいは見なければいけません。と言っても得られる効果がどのくらいなのかは見極めにくいですから、業務のカバー率や自社が使う機能がパッケージ内のどの程度なのかなどから、費用の額が妥当なのかを判断するのが良いでしょう。
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