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2019/06/25

要求を引き出す4つの方法には偏りがある

システム開発時に要求を引き出す方法は主に4つあります。ユーザー側から見て「受動的」か「能動的」かで区分すると、受動的なものとして、「ヒアリング・インタビュー」と「プロトタイピング」があります。能動的なものとして「ワークショップ」と「絵コンテ」があります。

 

それぞれ見てみましょう。

 

受動的な引き出し方法は抜けが出る

 

まず、受動的なものですが、「ヒアリング・インタビュー」が最も一般的で、実際に行われている方法でしょう。ユーザーに何が作りたいのかを聞きだし、それを文書に落とし込むという方法です。

 

そして、もうひとつの受動的なものとして「プロトタイピング」があります。簡易な画面作成ツール等をSEが使ってイメージを作り、これをユーザーに見せることでフィードバックを得て要求を確認していくという方法です。

 

この2つは、一般的にも良くやられていて、ユーザーも参加しやすいものになっています。しかし、基本的には受動的なので「問われなかったことについてはわからない」という状況になります。

 

 

能動的な方法を組合わせる

 

そこで当方がお勧めしているのは、「能動的」な方法です。能動的な方法も2つ。「ワークショップ」と「絵コンテ」です。

 

まず、ワークショップですが、これはいわゆる話し合いです。ヒアリングより自由に発言させて、場合によってはブレインストーミングのような手法も使い、アイデアを出させる方法です。これを実施するには、「ファシリテーション」的な能力が必要です。もちろん、なくてもできるわけですが、効率的には運営できないかもしれません。

 

もうひとつは「絵コンテ」ですが、これはまさにいたずら書きです。いたずら書きは言いすぎですかね。画面などをツールを使って書くのではなく、ホワイトボードや白い紙を使って鉛筆等で書いてみるということです。

 

いずれの方法もユーザーが能動的に実施できます。人間、話しているときに自分の頭の中を整理したりすることがあります。ただ、ボーっとヒアリングを受けているよりは、能動的なほうが活性化されます。

 

ただ、能動的な方法だけでも抜けが出るので、受動的な方法と組合わせて使いましょう。

 

 

ヒアリング・インタビューに偏りすぎ

 

以上のように、4つの引き出し方法が少なくともあるのですが、現場ではヒアリング・インタビューに偏りすぎているように思います。ヒアリング・インタビューは、ヒアリングする側が想像できないことは質問として出てこないという特性があります。

 

また、ユーザーは受動的なので、脳が活性化されていない状態で回答するので、抜けが多くなる傾向にあります。能動的だと、自分が何を話しているかというのを常に意識しています。みなさんも、話しながら「私はこんなことを考えていたんだな」と思うこと、ありませんか。

 

つまり、ヒアリング・インタビューに偏らずに、他の方法も組合わせて要求の引き出しを行った方が抜けが少なくなると考えています。ぜひ、検討してみてください。

 

 

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