若者の起業意識は低下しているのか?それとも偏った調査なのか。
少し古い記事なのですが、求人サイトのdipが調べた「若年層の起業並びに起業家に対する意識調査」を見た。
日経MJに引用記事が載っていたが、そちらの記事の調子は「都市部は安定志向が強い」というもので、どちらかというと「起業の機運は収まってきている調」の記事だった。
が、しかし、
もとになった記事を見てみると、「10人に1人がいつかは起業をしてみたいと思っている」という見出しなどもあり、まあまあ、起業したいという人はいるみたいよという風にも読み取れる。おもしろいものだ。
もう少し細かい情報も掲載されていた。そちらを見ても、どちらかというと、起業したいという人が減っているという調査結果ではない感じでした。まあ、これはサイトの性格もありそうですけど。。。
中小企業の窓口相談に出ている、当方の感覚でいうと、起業は横ばいといった感じです。ただ、以前よりも「堅い」起業が減っているようには思います。堅い起業というのは、
・過去、同じ業界で経験がある
・何をしようとしているのかが明確である
・きちんと自己資金を保有している
といった起業です。最近、ちょっと窓口相談で、
「私は何で起業したらいいでしょうか」
「ビジョンとしてこういうことを考えているのですが、どういう起業が合うでしょうか」
「何かをしたいんですが、儲かる起業ってなんですか」
などといったものが続いていたので、そう感じるのかもしれません。正直、経営窓口相談で、「私は何をすればいいでしょうか」というご相談に「これです!」というお答えをできないのは残念です。実際、できません。
それはおいて置いても、先ほどの同じ調査でも書きぶりが違うというのは面白いですね。個人的に気になったのは、調査の母集団です。「アルバイトをしている若者」に聞いているので、「会社に勤めている若者」は実はもっと安定志向だったりするのかもしれません。
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