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2018/01/20

先行者不利益、先行者利益、さて、自分の事業は一体どちらだろうか。

先行者利益という言葉はよく聞かれる。先に行ったものが勝ち、その分、利益をたくさん享受するというものである。わかりやすい。
特許などが絡んだりすると全くそういうことである。個人的意見だが、回転ずしの事業はまさにこれだったのではないかと思うのだが、その後、特許が切れたら一気にしぼんでしまったのは戦略的失敗か。。。

さて、先行者不利益だが、技術的に早すぎるものや、消費者の理解が進まない間にその商品やサービスが発売されてしまい、売れないという状況に陥るケースが考えられる。

シャープさんのインターネットにつながる電子レンジなどはその最たるもののように思う。おもしろがって買う人も少なからずいたかもしれないが、いわゆるキャズムを超えなかったようにも思う。

なぜ、私がこの先行者不利益を考えたのかというと、実はドワンゴが運営する「ニコニコ動画」の記事を読んでからである。ニコニコ動画は言わずと知れた動画共有サイトで、まさにようつべよりも先を行っていたと思うし、動画の中にリアルタイムにコメントが流れるのは画期的だと思う。

しかし、一説によると、動画の基盤技術が古いのだそう。つまり、先行でサービスを始めたがゆえに、技術が古くなってしまい、先行者利益ならぬ、先行者不利益になっているようなのだ。

ところで、「先行者不利益」で検索エンジンを探してみると、いくつか見つかる。

ひとつは、「人柱」である。いわゆる新しい技術を追って、アーリーアダプターを演じたことにより、自分が無駄な金を払ったのではないかという消費者的発想である。しかし、これは先行者利益という考え方とは対立するものではない。定義的に、当方が考えている先行者不利益とは違う。

他にもあるが、興味深かったのはNTTドコモの話である。LTEを他社に先行してリリースしたものの、先行者利益を得る前に他社が追随してきてしまったため、十分な先行者利益が出なかったという話である。なるほど、スピードがはやくなっていることによる先行者利益の減少ということか。でも、これも当方が言う先行者不利益とは意味が違いそうだ。

さきほどの、ドワンゴの件は先行したがゆえにこうむった不利益である。技術革新が速いから、基盤技術がすぐに古くなってしまい、かえって不利になるということである。しかし、本来は、先行者として得られた利益を再投資して、技術基盤を更新しながら進めるのが戦略ではないか。ニコニコ動画はそれができていなかったことを露呈したのかもしれない。

とはいえ、そうも簡単に言えないだろうから、戦略というのは難しい。

さて、自分がやっている事業から生まれる商品やサービスは、「先行者利益」を得られそうだろうか。それともスピードに負けて「先行者不利益」になってしまうものだろうか。その辺を考えながら進む必要がありそうだ。

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