セールを見越した価格設定は価格に対する信頼を失うとの指摘。誠に持って。
経済産業省 生活製品課が7月に取組み方針と言うのを発表したそうです。そこには、安易に安売りするなとかいてあるようです。「価格に対する信頼性を失う」と。
セール前提で価格を設定している→つまり、はじめは高い設定になっている→セールをしてもある程度の利益は取れるような価格設定ということ。
コストに見合わない価格設定--つまり、原価が10円なのに、10万円の値をつけるようなこと--は信頼性がないというのはまったく持ってその通りかと思います。適正な利潤というのが業界によって違ったり、慣行によって変わったりするというのはあるものの、これはやりすぎです。
ここまで行かなくても、セール時の価格を先に設定した後、希望小売価格を決めるようなことをしていたとしたら、そもそもその値段ってどうなの?という風にはなりますね。
当社の文房具は季節感がないので、セール期間というのがありません。このため、希望小売価格で売ってくださる小売店さんが中心になって販売してくださっています。うちの希望小売価格は、正直、あまり儲かる価格設定になっていません。なんとか企業として存続できるレベルの利益になっています。
これは率から考えることも大切ですが、それよりも大切なのは利益の絶対額です。つまり、どのくらいの量が売れるのか、または売上がどのくらい上がりそうかという予測から利益額を考え、率を逆算していきます。こうすれば、馬鹿な値段はつきません。
ただし、予想の売上高に届かないときには、こちらが大きな損失を被ります。ここが大きな問題です。安定的に、売上が上げられるようになって、見越せるようにならないと難しいやり方です。今はというと、(ry。
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