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2016/02/05

条件が変わったら、速やかに指示を仰ぐのが得策。金融機関からの融資はデリケート。

以前、融資審査が通ったのち、融資されたお金を当初審査を受けた内容とは違うものに使ってしまい、金融機関から叱られたという話がありました。

「融資してもらった金をどう使おうといいじゃないか!」

というのは、こちらの論理ですが、金融機関側は違う論理です。

中小企業に対して金融機関が貸すお金は、

「将来の事業運営状況を評価して、この事業なら返済が滞りなく行われる」

と判断したときに出るものです。
つまり、その将来の事業運営状況から逸脱することをやった場合、「それは話が違う」となるわけです。

極端な例を挙げましょう。
融資審査の際に、「飲食店を開店したいので、内装工事などにかかるお金を貸してほしい」と計画を出したとしましょう。
物件なども契約し、融資審査が出たところで、すぐ隣に同じ業態の飲食店が出てしまったので、飲食店を急きょやめ、マッサージ店に変えたとしましょう。
さあ、融資はどうなるでしょうか。

お金を貸す側の立場に立ったとき、「飲食店の内装工事だっていうから貸したのに、マッサージ店に変えるとはどういうことか?」となりますね。
そういうことです。

もう少しデリケートなものを例にしてみましょうか。
飲食店が冷蔵庫を買い替えたいために、融資を申し込み、審査が完了、融資が実行されました。
が、冷蔵庫ではなく冷凍庫が壊れてしまったため、急きょ、冷蔵庫の購入をやめて、冷凍庫を買いました。
さあ、どうでしょうか。

論理としては、「冷蔵庫だっていうから貸したのに、冷凍庫に変えるとはどういうことか?」となるはずです。
が、少し許せるような気もします。

が、論理は同じですから、こちらで勝手な判断はしない方がいいのです。
微々たる変更だと考えるのはこちらの都合であり、お金を貸す方の都合とは違うわけです。

条件が変わったら---特に、設備系、内装、不動産物件など---速やかに金融機関と協議した方が得策です。
それほどデリケートなものなんです。

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