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2016/01/29

映画の定価から考える、価格とターゲット顧客。値上げは悪ですか?

私も2015年はなんだかんだで映画を少し見た。
普段はほとんど見ない、日本の作品もひとつ見た。
前売りを買って見た。たまたま、その映画監督が直接、前売りを売っていたので、買ってみたのである。

さて、ネット上では、「スターウォーズ」の鑑賞チケットが一部の上映館で2,000円になっていたりすることが話題になっている。
これを取り上げて、いわゆる「価格弾力性」のようなものを考えてみたい。
私は経済学者でも何でもないので、専門的な話というよりは中小企業においての価格とターゲット顧客について考えてみることにしたい。

新聞やネットの情報を見ると、このスターウォーズの鑑賞チケットの価格が一部の劇場で2,000円と200円高いことについて批判が多いようです。
この価格設定について、私はとやかく言うつもりはありません。
「映画ファンを馬鹿にしている」とか、「足元を見られているようで嫌だ」とか、「結局、ぼったくりか」とか、いろいろ言われているようです。私はこれを肯定することも否定することもしません。

一方、「特別料金を払っても、その劇場で見たい」とか、「その劇場にはその劇場の良さがある」とかいう肯定的意見もあるようです。

さて、これらの反応から感じるのは、「価格への感じ方というのは、まさに人によって違う」ということですね。
なぜ、そのようなことが起こるのかといえば、「その人によって、その商品などに感じる価値が違うから」でしょう。

そして、「スターウォーズ=1,800円」と考えている人と、「スターウォーズ+何か=2,000円」と考えている人の違いもあるかもしれません。さらに、「映画=1,800円まで」と考えている人の場合、2,000円はちょっと。。。となりますね。

「高い」と考える人たちは、その商品やサービスに価格に対する相対的な価値を感じていないということになるわけです。一方でそうでない人もいる。喜んで、その価値を感じ、お金を出す人もいる。
さあ、企業としてどちらのお客様をターゲットに設定するのがいいのか、という話になってきます。

中小企業でよく聞くのは、「価格が高いから売れない」という話です。
だから、「値下げ=善(顧客に対して)」で、「値上げ=悪(顧客に対して)」となっています。
確かに、安いものを価値ある品質で得られることは顧客にとってありがたいことです。
でも、その顧客、本当にターゲットですか?

「お客様に選ばれる企業、商品になりたい」という気持ちは理解できます。
ただ、それが「価格」に寄りすぎていませんか?
価値を感じてくださらない顧客に対する価格訴求は、かえってターゲットにするべき顧客が離れ、中長期的視点ではマイナスになるということは考えられませんか。

「あのお店、おいしい料理を提供してくれていたのに、無くなっちゃったな」という悲しい気持ちを顧客に感じさせる悪は、値上げの悪と比べて、どうですか。見えないものは比べられませんか?

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